「そのチェック 要りますか?」について

2020年10月9日


これから、年末調整や合計表、償却資産税、確定申告などの季節業務がやってきます。
そちらの業務において、決裁がありまたお客様に確認するなど色々な場面でチェックが必要になります。
自分の業務の見直しも含めて、今日はこれらのチェックが本当に効果があるのかを見ていきたいと思います。
最近、ネットなどでよく見かけるキャラクターに「現場猫」というものがあります。
製造業や建設業の職員の方が日々指さし確認などを用いてチェックしていることをパロディ化し、「本当に大丈夫か?」というシチュエーションをイラストにしています。
現場猫のコラージュ画像で「トリプルチェックをしたらどうなるの?」というシチュエーションがインターネットで上がってました。
1人目:後の2人がちゃんと見てくれるだろうからヨシ!
2人目:1人目が合格にしてるし3人目も見てくれるだろうからヨシ!
3人目:前の2人が合格にしてるんだから絶対ヨシ!
このように3人で行うと、それぞれのチェック機能がかなり手抜きになってしまうという「現場あるある」が紹介されていました。
こちらについては過去に研究されたデータがあります。
「人による確認・チェックにおいて、回数を増やせばミスは防げるというのは誤解である」ということについてデータをとり論文を書いた方がいます。
グラフに多重度で回数を表し、理論上では回数を増やすことでエラー検出率が徐々に上がりミスは防げるだろうという曲線が描かれています。
しかし実際には多重度3以降、3回以上チェックをするとエラー検出率が下がるか思うようには上がらないという結果が出ています。
この理論を「リンゲルマン効果・社会的手抜き」といいます。
これは関わる人間が多ければ多いほど実際に発揮できるはずの1人1人の能力が、周りがやっているから大丈夫ということで、どんどん下がっていくという結果がでています。
今後の業務でも初心者や業務担当者が増えるためチェックの回数も増えることはあると思います。
では、このようなミスを少しでも減らすためにはどうすべきでしょうか。
1.承認者の役割を明確にすること
  何をどのようにチェックするか、承認者の役割と責任を明確にする。
2.同じ役割に2人以上の承認者を配置しないこと
  承認者の増やしすぎは厳禁。
  「ハンコリレー、ダメ、ゼッタイ」
3.ダブルチェックの際に、前の人のチェック内容を見せないこと
  承認者は全員、初回チェックの気持ちで。
3についても研究結果があり、前の人のチェック内容を見ている方がエラーの見逃し数が多いということです。
現場猫に「何を見てヨシ!って言ったんですか?」と後々言われないように、それぞれのチェックは役割分担を決めて責任をもって行いたいと思います。


本日の発言者:K.I
本日の発言時間:6分50秒


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